JUMPEI SUZUKI PHOTOGRAPHY
STATEMENT
設計が「概念を立体へと具現化する行為」だとすれば、建築写真は「その立体を二次元へと再構築する行為」である.
実際の建築には、設計段階の純粋なイメージだけでなく、素材、光、風、人、モノ、物語といった多種多様なノイズが入り込み、それらが複雑に絡み合うことで空間に厚みや偶発性が生まれる.そうした他律的要素を的確に捉え、写真という二次元表現へと落とし込むことにより、建築に永遠性を刻めるのではないか.建築後に発生する事象を空間とともに掴み取る行為こそが、生成画像の時代における写真の使命なのではないか.
建築は物理的な実体だけでなく、思想やドローイング、写真といった多様な表象を伴うことで概念としての「建築」を形成している.つまり建築写真にはその建築を批評的かつ多角的に捉え直す視点が求められる.二次元の世界で再構築されたイメージは、単なる記録を超えて、建築の深層に潜む物語や思想を浮かび上がらせ、建築がもつ意味を濃縮して伝えるメディウムにならなければいけない.こうした眼差しをもって、建築と向き合い続けたい.
PROFILE
鈴木淳平.名古屋生まれ.建築学科出身の建築写真家、建築家.父と祖父の影響で幼少期から銀塩写真に親しむ.2013年に担当作品を4人の建築写真家に撮影してもらったことがきっかけとなり、建築写真家としての活動を開始する.博士課程進学後は映像中の建築空間に関する研究や、建築写真の図像性に焦点を当てた研究など、建築イメージ論やメディア論に携わる.アカデミックな研究に基づく建築写真の知見、建築家の視点から制作を行っている.
1986 名古屋生まれ.
2012 東京工業大学大学院 博士前期課程修了
2016 東京工業大学大学院 博士後期課程 単位取得満期退学2021- 東洋大学理工学部建築学科にて建築写真の講義を担当してる
c<at>jumpeisuzukiphotography.com
ARCHIVE
24.01.17|能作文徳+常山未央:アーバンワイルドエコロジー|TOTO出版|pp.44-46,48-52,54,64,69,70,73,76-79,86,88,89,92,116,
118-120,123,124,128,130,133,134-135,138,144,145,147,151,152,154,155,161,171,174,179,181,184,185,188,189,200,201
24.01.05|近代建築第 78巻1号|近代建築社|p26, pp.154-157, p212
23.12.01|商店建築 2312|商店建築|表紙、pp.91-93
23.11.19|新建築住宅特集2312|新建築|p64
23.11.01|構造家がめざすものー日本構造家倶楽部の軌跡|日本構造家倶楽部『構造家がめざすもの』制作委員会|pp.88-89
23.10.28|みんなでつくる中国山地2023 NO.004住まう号|中国山地編集舎|pp.102-107
23.09.13|Disegno#36 2023Autumn|Disegno editorial team|pp.99-104
23.07.05|近代建築2307|近代建築社|pp.190-191
22.05.30|川島範久:環境シミュレーション建築デザイン|彰国社|pp.1-8,26,37,40,42,49
22.05.15|光・熱・気流・環境シミュレーションを活かした建築デザイン手法|建築技術|pp.130-137
整理中
CLIENT
株式会社 大林組|大成建設 株式会社|株式会社 久米設計|株式会社 日建設計|戸田建設 株式会社|株式会社 フジタ株式会社| 設計組織アモルフ|株式会社 アトリエコ|株式会社 DROP|株式会社 E4|SWARM.INC|株式会社 TOASt|株式会社 UAO|合同会社 塚越宮下設計|株式会社川島範久建築設計事務所|能作文徳建築設計事務所
株式会社 佐野健太建築設計事務所|スイス大使館|オランダ大使館|株式会社ギャラリー間|UNQUOTE|株式会社 新建築|株式会社 商店建築|株式会社 彰国社
(順不同)
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